「2017」第1回F1バルセロナ合同テスト「4日目」

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さて、スペインのカタロニアサーキットで行われている第1回F1バルセロナ合同テストも4日目の最終日を終えました。
最終日はこれまでの3日間と違い、給水車を使って午前中はコースをフルウエットに午後はハーフウエット状態にした状態で行われています。これは今年幅広になったドライタイヤと同様にウエットタイヤも幅広になっているためピレリと各チームとの間でウエットコンディションでのテストを行うとの取り決めによるものだそうです。ドライコンディションで走りこめたチームは特に問題ないでしょうが、走れなかったチームには中々歯がゆいものではないかなあと思います。

 

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最終日となる4日目は人工的なウエットコンディションのもとで行われたわけですが、フェラーリのキミ・ライコネンがソフトタイヤでトップタイムを記録し、2番手のマックス・フェルスタッペンを0.897秒も引き離しました。3番手にはルノーのジョリオン・パーマーが続いています。フェラーリが圧倒的な速さを見せつけた4日目ですが、人工的なウエットコンディションの中での初めての2017年仕様のウエットタイヤを使ったテストだったので各チーム新しいウエット&インターミディエイトタイヤのテストやセットアップなどにも取り組む必要がありましたし、珍しいことにメルセデスが電気系統のトラブルで満足のいく走行ができずにいたことを考えると単純にタイムだけを見てもアレなのかなとは思うのですが、この4日間トータルで見てもフェラーリが調子良さそうですね。

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ライコネンがいい車だと言っているのだからそうなんでしょう!今年こそフェラーリがメルセデスを突っついてくれると信じてます。

こうして比べてみると2016年のタイヤと2017年のタイヤは全く別物ですね。去年のウエットタイヤでは最終戦インテルラゴスでストレートでさえまともに走れないと酷評されていましたが、きちんと機能するようになっているのでしょうか。

 

最終日はトロロッソがトラブルで1日走れず、メルセデスは電気系統のトラブルのため午前中ほとんど走行できなかったようです。ウィリアムズは前日のランス・ストロールのクラッシュの影響でマシンの修復が間に合わず最終日はテスト欠席でした。どのチームにもトラブルが出てくるからこそのテストなわけでホンダパワーユニットは逆に後半2日はノートラブルで走り終えたわけでホンダのトラブルばかり目立ってしまうのもなんだか悲しいなあとぼくは思います。(前科があるからしょうがないのはわかりますが・・。)

新人ストロール

まあそんなことよりもウィリアムズの新人ランス・ストロールについてなのですが彼の言動はなんだかなあと思うことが多いわけです。はい。

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2日目、3日目と続けてスピン、クラッシュをしてテストを早々に切り上げなくてはならなくなってしまったウィリアムズですがチームのパフォーマンスエンジリアニング責任者のロブ・スメドレーによると

 「ランスが犯したミスとは言い切れない。シフトアップしている過程だったし、タイヤが冷えていたのかもしれない。フェリペ(マッサ)だって、同じようなミスを1日に1、2回はすることもある。ドライバーを非難する前に、マシンのバランスをもう一度見直す作業をわれわれは行うべきだし、冷えた状況でもタイヤが機能する方法を見出すことのほうが重要だ」

「しっかりしたタイヤではあるが、非常にトリッキーになることがある。ランスは冷えたミディアムタイヤで走っていた。大量に燃料を積んでいたアウトラップだった。それでタイヤをコントロールできなかった」

だそうです。ようは燃料を積んだ状態でアウトラップだった。んでもちろんタイヤが冷えていたのでミスをしてしまいスピン・クラッシュをしてしまったわけである。2日連続で。クルマにトラブルがあったわけではなく完全に自身のミスなわけですね。いや、ランス・ストロールは新人だし今年から大幅変更されたF1マシンなのだからそういったことがあるのも仕方ないとも思うのだけども、あくまでもこれはテストであってクラッシュして早々に切り上げ、データが取れずという事態はチームは当然避けたいはずなのです。にもかかわらず2日連続でクラッシュ・テスト早期切り上げをしなくてはいけなくなってしまったのに問題はその後でランス・ストロールはクラッシュ後会見に1時間以上遅刻した後にやってきて

 「クルマに問題があった。僕は被害者のようなものだ。原因を解明している途中だから、詳細を伝えることはできない。マシンに何か問題が起き、クラッシュした。いま言えることは、それだけだ」

とのこと。 自身のミスではなくてクルマのせいだと言い切ったのです。自身のミスを認めず暗にチーム批判、メカニック批判をしているわけですね。噂ではランス・ストロールの父親は100億近い金額をチームに持ち込んでいるとかなんとか。そういった影響もあってかチームはランス・ストロールを擁護もとい、よいしょをしなくてはならないようです。なんだか大成しなそうなドライバーな感じがします。F1ドライバーにもゆとりの風が吹いているんですかね。

 

さて話を変えてマクラーレンホンダへ。最初の2日間はトラブルがあったものの3日目、4日目と無事ノートラブルでテストを終えることが出来たようです。

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 マクラーレンはショートラン、ロングランのなかで多数のセットアップ仕様を試し、エアロテストを行い、ピレリの新しいウエット&インターミディエイトタイヤのテストにも取り組んだ。また、開幕戦に備えてピットストップ練習も行っている。

とのことでノートラブルで距離数を稼げたことで様々なテスト・評価を行うことができたようです。ピットストップの練習をする余裕もうまれましたね。個人的にですが2017年のエンジンサウンドはマクラーレンホンダが1番かっこいい気がします。

 

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繰り返しになりますがほんとかどうかはわからないもののシャシー自体は中々優秀な出来のようです。まあこれは暗にシャシーは優れているんだからあとはホンダのパワーユニット次第だぞ!と圧力といいますかプレッシャーをホンダにかけているわけですね。とはいえ実際にドライバー達はシャシーに好感触を得ているようなのでパワーユニットの性能が重要になってくるのは間違いないわけですしホンダには何が何でも頑張って結果を出してほしいですね。

 

その他テストの様子など