フェルナンド・アロンソはプロフェッショナルではない

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f:id:aksena:20170828134732j:plain先日のF1第12戦ベルギーGP決勝をマクラーレンホンダのフェルナンド・アロンソはエンジントラブルにより25周でリタイアをしました。「エンジンに問題がある!」と言ってアロンソがピットインしてきたのは25周目。しかしパワーユニットを供給しているホンダの関係者によるとデータ上では何も問題は見当たらなかったし、少なくとも今のところは何も問題は見つかっていないという・・。

 

ホンダの長谷川祐介F1総責任者は「今のところは何も問題は見つかっていません。データ上も何も問題はありませんでした。少なくともウチの方から止めてくれと言ったわけではないですし、彼が自分で入ってきたかたちです」とあまり多くを語らないが、ホンダ関係者の話を総合すればパワーユニットに問題はなく、アロンソ自身が戦意を失ってリタイアを選んだ可能性が高い。第3戦バーレーンGPでも同様にアロンソ自身の判断でエンジントラブルと述べてピットに戻りリタイアしているが、その際にも問題は見つからず翌戦でも問題なく走行したことがある。

記事によると、レース中もデータ上では問題はなかったし、レース後にも今のところ問題は見つかっていないとのこと。にもかかわらずアロンソは自身の判断でエンジントラブルだとピットインを行いそのままリタイアをしたというとてもお粗末なレース結果でした。これほんと酷い話で、記事にも書いてあるけども、以前にも同じような理由でリタイアしているわけで、車に自分の思い通りの速さがないからという理由で自主リタイアをするというのはあまりにもアマチュア的でプロフェッショナルではないと思う。

や、アロンソがマクラーレンホンダでのこの3年間裏切られ続けてどれだけ過酷で辛いレースをしているかというのは痛いほどわかるんですよ。今回のレースでもスタートを上手く決めてメルセデス、フェラーリ、レッドブルに迫る7番手までポジションをあげたのに、あのミハエル・シューマッハを倒して2年連続でワールドチャンピオンにまでなったドライバーが、ホンダの非力なパワーユニットが原因で自分の実力とは関係なしにストレートが来るたびに格下(アロンソ目線)であろうドライバー達に抵抗する術もなく次々とごぼう抜きされていく様というのは見ているこっちも辛かった。

それでも今回もどんなことをしてでも最後まで走ってアップデートしたパワーユニットの実走データとあわよくばの1ポイントでもチームのために持ち帰るべきだったと思う。レースは最後まで何が起きるかわからないのだから。事実アロンソがリタイアした後にセーフティーカーが出動していたのだから動向次第ではポイントは獲得できていたのかもしれない。

ホンダのパワーユニットが非力なのはチームもドライバーもホンダでさえも百も承知で、それでもサマーブレイク明けのこのベルギーGPにアップデートしたパワーユニットのスペック3.5、3.6を持ち込んでいて、今後のアップデートの為に少しでもデータが欲しいわけじゃないですか。ホンダはマクラーレンにしか供給していないから実走データがそれはもう喉から手が出るくらい欲してるわけで、そういった事情を知りながら戦意喪失からか個人的な感情が優先して自主リタイアするというのは、本当はホンダにこれ以上エンジンを開発させる気がなく、マクラーレンとの提携解消をさせるよう画策しているように見えてしまったのは僕だけなのかな。もしそうなのだとすれば到底許されることではないと思う。

「夏休み前、フェルナンドはザック(・ブラウン/エグゼクティブディレクター)に対して、残留の条件として4000万ユーロ(約52億円)を提示したが、ザックは現在の3500万ユーロ(約45億円)が限界だと突っぱねた。

アロンソはウィリアムズからのオファーを材料にマクラーレンに揺さぶりをかけて来期マクラーレン残留の条件として年俸52億を提示したという。これは流石にチームに突っぱねられたようだけど、これだけの年俸を要求するのならなおさら今回のように個人的な感情で自主リタイアなんてするべきではないと思う。アロンソが本当のプロフェッショナルなのであれば例え一歩ずつでもチームと共に前進していくべきだと思う。今回の件でもアロンソがチームを強く育て上げていくタイプではないと感じた。圧倒的に強くて上手いのに幾多のトップチームに在籍しながらも2度のワールドチャンピオン止まりの原因はここにあるんじゃないだろうか。(や、2回でも十分凄いのだけど)

ちなみにこの別チームからのオファーを揺さぶりの材料とするのはこのF1村ではよくある話なのでそこまで批判されるようなことではない。ただ、今回の自主リタイアの件にしてもそうだし、フェラーリとも喧嘩別れに終わった原因の1つがチームから度々批判されていた、アロンソはチームとドライバー間の関係を超えてチームを政治的に支配しようとし過ぎていることだと。マクラーレンとホンダの提携解消を画策するようなアロンソの政治的すぎるその行動はフェラーリでも犯したその過ちを再びマクラーレンホンダでも繰り返してしまうのではないか。

続くかもしれない